サッカーが上手くなるための基礎練習
これからサッカーを始めようとするお子さんや、昔サッカーをやっていて、久しぶりにまた始めようとする社会人や学生の方も、サッカーを楽しんでプレイするために参考にして頂ければと思います。
実際、私も小学校、中学校、高校とサッカーをやってきましたが、大学を卒業し社会人になり10年、最近運動不足で、体を動かしたいと思っていた所たまたま友人の誘いで、趣味でサッカーを始めました。
その流れから現在では、中学生のクラブチームのサッカーコーチをしています。
実際にコーチとしてサッカーを教えてみると、ボールをちゃんと蹴れない子供たち以外に多いように感じます。
ちゃんとボールが蹴れればサッカーがもっと楽しくなりますし、もっとサッカーが好きになるので基本知識をおさらいしていきましょう。
ウォーミングアップ(準備体操)
練習をする前に必ずやってほしいのが、ウォーミングアップです。
ウォーミングアップは、「ケガをしないために」「試合や練習で100%の力を発揮するため」に行います。
これを怠ってしまうと、足首や膝、腰、首などを痛めてしまう原因にもなってしまいます。
サッカーは足だけを使うスポーツではありません。
サッカーで使う体の部分
- ドリブルをするときは足、腕
- 胸でトラップををするときは腰
- 強いキックをするときは腰、背中
- ヘディングをするときは頭、首
- スローインをするときは腕、腰
サッカーは全身の筋肉を使って行うスポーツです。
子供の場合多くは体が柔らかいので、大人の場合サラリーマンの方などは毎日、家と会社の往復のみで運動不足の方もいると思いますので、しっかり行って下さい。
リフティング
リフティングとは
サッカーをやっている人なら誰でも知っていて、1度はやった事のあるリフティング。
手以外を使ってボールを地面に落とす事なくコントロールする事です。
10回できれば20回でき、50回できれば100回は練習していれば出来てしまいますが、10回やるのがとても大きな壁になります。
今回はリフティングを10回できるようになるための練習法を教えます。
リフティングの効果
- ボールの中心を捉えられる
- キックの強弱を調整できる
- 思ったところにボールをコントロールできる
- 自信になる(うまくなった実感が持てる)
リフティングは1人でもできますし、狭いスペースでもできます。
リフティングが上手くなることで自信にもつながります。
私が実際に見てきた子供たちでは、「リフティングの上手い子供はサッカーも上手い」この事は大人にも言えます。
リフティング10回やるための練習法
レベル1:利き足で2回キック&キャッチ
まずは利き足で1回キックしたら手でボールをキャッチします。
ポイント:ボールが下まで落ちたところで蹴るという事です。初めてやる方は、足を上に上げてしまいがちなので注意して下さい。
これが出来たら2回連続でキックして手でボールをキャッチしましょう。
ポイント:この時注意してほしいのが、多くの方が2回連続でボールを蹴ってしまいがちですが、1回ボールを蹴ったら、蹴った足を1度地面についてからもう1回ボールを蹴る事を心掛けて下さい。
レベル2:今度は逆の足で2回キック&キャッチ
リフティング初心者の方はこれが出来るようになるまで何度も練習し、1回ボールを蹴ったら、蹴った足を1度地面についてからもう1回蹴るという事を徹底してください。
レベル3:ワンバウンドさせて5回キック&キャッチ
ゆっくりでいいので、キック1、バウンド、キック2、バウンド、キック3、バウンド、キック4、バウンド、キック5、バウンド、キャッチをします。
この練習は利き足で構いませんが、反対の足でもできるとなおGOODです。
ポイント:ゆっくりでいいので、ボールをしっかり真上に上げる事が大切です。ボールを上げる高さはモモと腰の間がいいです。
ここまでできれば大体3~4割は達成です。あきらめず一生懸命、集中して取り組みましょう。
レベル4:5回キック&キャッチ
まずは3回連続キック&キャッチを練習しましょう。
ポイント:ここではキャッチがとても重要なポイントになってきます。ちゃんと自然にキャッチをできるということは4回目も蹴れるということになるからです。ボールをキャッチしやすい所にボールを上げられることが重要です。
これができたら「4回キック&キャッチ」「5回キック&キャッチ」と練習していきましょう。
ポイント:この時キックしたボールの高さは、自分の目線よりも低い高さで上げて下さい。初心者の場合どうしてもボールが高くなってしまうので注意しましょう。
ここまでできればあと少しです。あとは回数をこなせば10回出来るようになっていきます。
レベル5:跳ね返ってきたボールを5回キック&キャッチ
壁があれば壁にボールを投げ、跳ね返ってきたボールを5回キック&キャッチしてみましょう。
もし練習相手がいれば、その人に投げてもらっても構いません。
ポイント:跳ね返ってきたボール、又は投げてもらったボールをしっかりコントロールする事が大事です。最初は難しいかもしれませんが、ボールをしっかり見て練習してみましょう。
レベル6:左右交互に6回キック&キャッチ
ここまできたら、右、左、右、左と交互を4回行います。これができたら、交互を6回行います。
もうここまでできたら好きな方の足で、やりやすいように練習するだけです。リフティング10回はすぐにできると思います。
一見交互にやる練習は無駄に感じるかもしれませんが、10回やった後、20回、50回、100回を目指していったときに、
ずっと利き足だけでやったとしても、試合で利き足だけしか使いないという事になってしまいます。
必ず反対の足も練習するようにしましょう。
両足を意識して使う事で、試合に活かせるようになります。
集中して一生懸命頑張って下さい!